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(3)まとめ
〔短期予測結果から〕
・計測値の2種類の整理方法では、計測値と計算値の比較において、どちらかというと波高計による波浪の方が一致度は良い。
・縦曲げ応力の計算値はBALLAST・FULLでは大きな差異は見られない。計算値と計測値は比較的すると、BALLAST状態では高めの計算値となり、FULL状態では、比較的良く一致している。
・ガーダ応力に関しては、縦曲げの影響が入るガーダ船長方向応力は、BALLAST状態では、縦曲げ応力と同様の傾向を示し計算測は計測値より高めとなっている。縦曲げの影響が入らないガーダのせん断応力(G2、G7)は比較的良く一致している。また、FULL状態では、G1、G4、G5を除けば比較的良く一致している。
・フロア応力に関しては、BALLAST・FULL状態とも計算値と計測値の一致度はあまり良くない。特に、フロア上部の幅方向応力F2、F5の計算応力は計測値と大きくかけ離れている。この原因の一つとしては、内圧の推定精度の問題が考えられる。
〔長期予測結果から〕
・全体的に計算値(ALL HEADINGS)は、計測値より大きくなる。これは、長期海象の波浪発現頻度は、シップ・アンド・オーシャン財団のものを用いており、計測値(片振幅)は、第1次航〜6次航(WORLD WIDE)までの累積をとって整理しているため、計算は威しめの計算をしていることが原因の一つとして挙げられる。
今後の課題としては、構造のモデル化、荷重の離散化、外荷重計算(ストリップ法)、内圧計算(液体及び粒状貨物)、短期予測(スペクトル)、長期予測などの個々の解析要素の計算精度に与える影響及び計測値の整理方法など十分に吟味する必要がある。

図5.2.2−1 横強度計算モデル及び外圧の離散化位置
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